東京都府中市にある
フリースクール

成美スペース府中キャンパスのロゴ

文部科学省が2024年10月に公表した調査結果によると、小中学校における不登校児童・生徒数は約34.6万人で、過去最多を更新し続けています(在籍する生徒に占める不登校生徒の割合は2.4%)。

出典:令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果|文部科学省

フリースクールは、何らかの理由で学校に行かない・行けない子どものために設けられた、民間の教育支援施設です。主に小中学生が対象ですが、高校生など年齢に関係なく利用できるところもあります。

子ども一人ひとりの状況や個性に合わせて、自由度の高い学びを提供するのが特徴です。自己肯定感や社会性を育み、安心して過ごせる「もう一つの居場所」として、子どもたちの成長や自立を支える役割を担っています。

運営主体はNPO法人やボランティア団体、企業から個人まで、さまざまです。

フリースクールと学校の違い

フリースクールと公立・私立の学校との主な違いは以下のとおりです。

項目フリースクール学校(公立・私立)
設立主体民間団体・NPO法人・企業・個人など国・自治体・学校法人
学習内容・
カリキュラム
自由度が高く、個別対応や体験活動も重視する。子ども自身が学ぶ内容やペースを選べる文部科学省の学習指導要領に基づく
決まったカリキュラム
時間割・
通い方
毎日の通学は必須ではなく、出席日や
活動内容も柔軟に選べる
時間割や出席義務があり、
原則毎日登校
クラス・
人数
少人数制や個別指導が多い学年ごとにクラス分けされ、
集団授業が基本
出席扱い在籍校と連携し一定条件を満たせば
「出席扱い」になる
正式な出席日数として認められる
学費有料(運営団体によって異なる)公立は無償、私立は有料

フリースクールの学習内容やカリキュラム

フリースクールの学習内容やカリキュラムは、子ども一人ひとりの状況や興味に合わせて柔軟に組まれます。決まった時間割やカリキュラムがなく、施設や運営団体ごとに内容はさまざまです。

▼主な学習内容・カリキュラム

  • 個別学習支援
    ほとんどのフリースクールで取り入れられている。国語、算数、英語などの基礎教科を個別に指導する
  • 相談・カウンセリング
    心のケアや悩み相談、進路相談など
  • 体験活動・社会体験・芸術・スポーツ
    調理、自然体験(農業など)、職場体験、音楽、美術、スポーツなど
  • 集団活動・コミュニケーション
    子ども同士やスタッフとのミーティング、ディスカッション、共同プロジェクトなど

また近年はオンライン学習やバーチャル空間での交流も増えており、自宅から授業に参加できるフリースクールもあります。

フリースクールの魅力・メリット・効果

子どもがフリースクールに通うことで、どのような良い変化が期待できるのでしょうか。

自分のペースで学び直せる

一人ひとりの理解度や学習ペースに合わせ個別学習を中心に指導を受けることで、不登校によって遅れてしまった学習を無理なく取り戻し、高校受験を目指せます。

依然として不登校生徒の多くは自宅で学習することが多いですが、保護者のサポートには限界があります。家庭では対応しきれない学習指導を受けられることは、フリースクールに通う大きなメリットです。

学校の出席扱いになる(条件あり)

在籍する学校と連携することで、フリースクールへの通学を出席扱いにできることがあります。出席数を確保できれば、進学や将来の選択肢を増やせます

各学校で特色ある学習が提供される

先述の通り、フリースクールで提供される学習内容・カリキュラムは、施設の方針によってさまざまです。子どもが希望する学習を提供しているフリースクールを選ぶことで、主体的に学び、得意をさらに伸ばすことができます。

「居場所」ができる

フリースクールは学校に行きづらい・行けない子どもたちが安心して過ごせる、家庭、学校以外の「第三の居場所」です。同じ境遇の仲間と共感し合い、新しい人間関係を築くことができます。

子どもに家庭の外で楽しく過ごせる居場所があることで、保護者の不安やストレスも軽減されます。

自己肯定感・自信が育つ

フリースクールでは子どもが「やりたいこと」を自ら選び、主体的に学びを重ねます。興味が持てないやらされる学習とは異なり、自己決定力や問題解決力が自然と身につきます。小さな成功体験を積み重ねることで、自信も育まれます。

東京都・府中市の不登校生徒に対する公的な支援

不登校の子どもや保護者に対して、さまざまな公的な支援や制度が用意されています。

サポートルーム(2023年度設置)

府中市では2023年度から、各小中学校に「サポートルーム」が設置されました。

教室に入るのが難しい子どもが、校内の別室で安心して過ごしたり個別学習やグループ活動に参加できるよう配慮されています。

けやき教室(適応指導教室・教育支援センター)

けやき教室は府中市教育委員会が運営する、府中市内在住の小・中学生を対象とした、不登校生徒に支援を行う教室です。

各自の学習状況に応じた自主学習が主体で、授業形式の学習も行われます。軽スポーツや校外学習など、社会性を伸ばすための活動もあります。

けやき教室は「適応指導教室」「教育支援センター」と呼ばれる、各自治体の教育委員会が運営する施設です。フリースクールよりも「社会的自立」「学校復帰」に重きを置くことが多いです。

学びの多様化学校「かがやき」(2025年4月開設)

「学びの多様化学校『かがやき』」は、2025年4月に府中市が市立浅間中学校の分教室として開設した、不登校の中学生を主な対象とした学びの場です。多様で適切な教育機会を提供することを目的としています

「適応指導教室」との大きな違いは、学びの多様化学校(2023年までは「不登校特例校」)は正式な学校であることです。

学校教育法施行規則に基づいて設置されており、一般の学校と同じく卒業資格を得ることができます。

フリースクールに関わる補助金・助成金

東京都ではフリースクールなどの民間施設の利用料の助成を行っています。

  • 助成対象:都内在住の不登校の小・中学生の保護者
  • 助成対象のスクール:不登校支援を主な目的とする通所型施設
  • 助成額:小・中学生1人につき、月額最大2万円
    (利用料が2万円以下の場合は、利用料と同額)

出典:フリースクール等の利用料を助成|都庁総合ホームページ

後述しますが、当スクールの場合、助成金を活用していただくことで、1ヶ月実質1,500円で通学いただけます。

助成金にかかわる質問や相談もお受けしております。

SEIBISPACE_府中に問い合わせる>

フリースクール選びのポイントと注意点

フリースクールを選ぶ際に考慮したい主なポイントは以下のとおりです。

  • 本人が居場所を感じられるか
  • 目的に合った指導・カリキュラムを受けられるか
  • 在籍中の学校と連携が取れているか(出席扱いの可否)
  • 利用料(学費)やアクセス

子ども本人が「ここなら安心して通える」と思えることが大切です。そのためには体験入学でスタッフや他の子どもたちとの相性、教室の雰囲気を実際に確認することが必須です。

特に学習面におけるフリースクールに通う目的をはっきりさせておくことも重要です。「学習の遅れを取り戻したい」「進学を目指したい」など、そのフリースクールに通うことで目的を叶えられるのか、確認するようにしましょう。

フリースクールは「学校」として認められていない

フリースクールを検討する際に知っておきたいこととして、フリースクールが法律下の学校ではないことが挙げられます。そのため、施設を卒業しても学歴には含まれません。

卒業資格を得るためには、原則、現在の学校(母校)に在籍しながら通い、母校の卒業認定を目指すことになります。

フリースクールへの通学が出席扱いとして認められるためには、以下のような条件があります。

  1. 保護者と学校の間で十分な連携・協力関係が保たれていること
  2. 校長が適切と判断した施設であること
  3. 施設に通い、相談・指導を受けること
  4. 学習の内容が学校の教育課程に照らして適当であり、学習の評価を適切に行い本人や保護者に通知すること

参照:「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日:文部科学省

上記のように、フリースクールへの通学を出席と認めてもらうには、在籍中の学校長の承認が必要となり、連携が不可欠です。

府中市のフリースクール「SEIBISPACE_府中」の魅力

「SEIBISPACE_府中」は東京都府中市にある、中学校への復帰から高校への進学を考えている生徒のためのフリースクールです。

市内の中学校とも連携しており、在籍中の学校の出席扱いになるフリースクールです。

SEIBISPACE_府中
所在地:〒183-0056 東京都府中市寿町1-1-32いつかビル301号室(京王線府中駅から徒歩2分)電話:042-319-9477設立:2025年

【フリースクール】東京都府中市に中学生向けフリースクール「SEIBI SPACE府中」を開設しました!

実績のある成美学園グループが運営

「SEIBISPACE_府中」は2007年に開園した関東圏で25キャンパス(2025年4月現在)の通信制高校・サポート校を運営する成美学園グループによるフリースクールです。SEIBISPACE_府中は成美学園としては初の東京都の校舎です。

高校の教育現場で培ったノウハウとグループ内の連携を強みに、生徒の挑戦を応援します。

夢を見つけ、挑戦する生徒を応援(教育方針)

「SEIBISPACE_府中」は【自分の将来の夢を見つけたい】【自分の今ある夢に向かって挑戦したい】といった生徒の可能性を認めて、引き出し、応援することを掲げて活動しています。

具体的には午後から「夢授業」と題した、SEIBISPACE独自のカリキュラムを提供しています。各曜日で夢を叶えている専門家から様々な指導を受けられ、生徒の可能性を広げるきっかけをつくります。

▼「SEIBISPACE_府中」の夢授業

  1. 音楽(ボーカル、ギター、ベース)
  2. 大学受験
  3. イラスト
  4. 動画編集

自分に合ったかたちで選べる3種の通学スタイル

「SEIBISPACE_府中」には希望に応じて選べる3種類の通学スタイルがあります。

  • エブリデイ コース
    月曜日〜金曜日まで5日利用でき、規則正しい生活を送りたい人におすすめ。学習スペースとして、また、進路・就職対策などの指導も受けられます
  • 3DAY コース
    月・水・金の3日間通学できます。在籍校と並行しての通学や、午後の決まった夢授業(ワークショップ)を受けたい人におすすめです
  • 1DAY コース
    月曜日〜金曜日の決められた曜日に通学できます。エブリデイ・3DAYコースと同様の学習サポート、午後の夢授業を受けられます。

東京都の助成金も活用できる

先述のとおり、東京都ではフリースクールなどの利用者の経済的負担を軽減することを目的に、利用料の助成を行っています。

SEIBISPACE_府中もこの助成事業の対象となっています。助成を活用することで、21,500円/月の授業料が、実質1,500円/月のご負担で通っていただくことができます。

※ 入会金・施設維持費・教材費などの経費は、助成金の対象外です。

助成金にかかわる質問や相談もお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

SEIBISPACE_府中に問い合わせる>

東京都・府中市のフリースクールに関するQ&A

以下では東京都・府中市のフリースクールを探している方に向けた、よくある疑問をまとめています。

府中市で不登校について相談できる場所はどこ?

まずは学校に相談するようにしましょう。学校でもスクールカウンセラーなどの専門家からアドバイスを受けられます。

また府中市教育委員会による電話相談・心理士による面談や、東京都教育相談センターによる「教育相談一般・東京都いじめ相談ホットライン」などでも相談できます。

フリースクールは希望すれば誰でも入れる?

一般的にフリースクールの入学に際して試験や必要な資格などはありません。ただし、スクールによっては年齢や居住地に制限を設けていることもあります。

小学生・高校生もフリースクール通える?

東京都内、多摩エリアには小学生や高校生を対象としたフリースクールも数多くあります。SEIBISPACE_府中は主に中学生への指導を行っています。

フリースクールは学校復帰を目指さなくてはいけない?

スクールや施設の方針によります。必ずしも学校復帰を目指すスクールが多いわけではありません

一方で学校復帰を最優先する場合は、府中市教育委員会が運営するけやき教室など、行政の支援も選択肢に含めるのが良いでしょう。

居住地以外の市や学区外のフリースクールに通える?

一般的にフリースクールの通学に居住地などの条件はありません。ただし、利用料金の助成を行っている都道府県、市町村では、居住地を助成の要件に定めていることがほとんどです。

発達障害向けのフリースクールはある?

東京都内にも発達障害の生徒の指導を積極的に行っているスクールや団体があります。


フリースクールは「逃げ」ではなく「新しい選択肢」です。保護者として何が正解なのか自信を持てず、今は不安な日々を過ごされているかもしれません。ただ、子どもの笑顔を取り戻したいという思いは、皆さん同じなはずです。

SEIBISPACE_府中は、子どもたちの可能性を認め、引き出し、応援する居場所です。少しでも関心を持っていただけましたら、お気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

SEIBISPACE_府中を詳しく見る>