神奈川県大和市にある
フリースクール
- フリースクールとは
- フリースクールの学習内容・カリキュラム
- フリースクールのメリット
- 神奈川県・大和市の不登校対策、フリースクールにかかわる取り組み
- 神奈川県の取り組み
- 大和市の取り組み
- 行政の支援と民間のフリースクールの違い
- フリースクールの通学に関する補助金
- フリースクールのデメリット
- フリースクールは学校として認められていない
- フリースクールの選び方
- 大和市のフリースクール「SEIBISPACE_大和」の魅力
- 実績のある成美学園グループが運営
- 夢を見つけ、挑戦する生徒を応援(教育方針)
- 自分に合ったかたちで選べる3つの通学スタイル
- 「SEIBISPACE_大和」の通学者の声
- 神奈川県・大和市のフリースクールに関するQA
- フリースクールは希望すれば誰でも入れる?
- 小学生・高校生もフリースクール通える?
- フリースクールは学校復帰を目指さなくてはいけない?
- 居住地以外の市や学区外のフリースクールに通える?
- 発達障害向けのフリースクールはある?
- 大和市で不登校やフリースクールについて相談できる場所はどこ?
フリースクールとは
フリースクールは「不登校の子どもに対して、学習活動、教育相談、体験活動などを行っている民間の施設」を指します。
文部科学省が令和5年(2023)年10月に公表した調査結果によると、小中学校における不登校児童生徒数は29.9万人にのぼり、過去最多を更新し続けています。とりわけ中学生においては、在籍生徒数の6%を占めています。
これらの通常の学習システムに馴染めない、または様々な理由で学校に通えない子どもに対して、代替的な教育環境を提供しているのがフリースクールです。
フリースクールの学習内容・カリキュラム
フリースクールの学習内容は多岐にわたり、民間の自主性、主体性の下に運営されています。生徒一人ひとりの興味や能力に合わせ、それぞれに合った特別なカリキュラムが組まれることが多いです。学力の向上を目的とした個別学習をベースに、地域社会とのつながりを育むワークショップや、イラストや音楽などの芸術・芸能活動を支援するプログラムを提供するスクールもあり、各スクールに特徴があります。
フリースクールのメリット
フリースクールへの通学には以下のようなメリット・効果が挙げられます。
- 家庭では対応しきれない学習面のサポートを受けられる
- 生徒の状況に応じた特別なカリキュラムが編成される(毎日通学しなくても良い)
- 同じ境遇の仲間が多く、居場所をつくりやすい
- 各学校で特色のある学習が提供される
フリースクールには大きく「学習面」でのメリットと「社会的な側面」でのメリットがあります。
約80%のフリースクールでは個別の学習支援が行われており、生徒のレベル、理解度に合わせて学習を進められます。また約30%の施設では授業形式の学習も採用されています。
仲間が見つけやすい、居場所ができるという側面も大きなメリットです。不登校になると社会とのつながりが希薄になりがちです。フリースクールには同じ境遇の仲間が多いため、周囲から理解を得られやすく、自分らしい行動ができるようになり、自信を取り戻すことにつながります。
神奈川県・大和市の不登校対策、フリースクールにかかわる取り組み
令和5年(2023)年10月に神奈川県教育委員会が公表した資料によれば、令和4年度(2022)の神奈川県における小中学校の不登校児童・生徒数は20,323人で、全国のデータと同様に前年から増加傾向にあります。
神奈川県の取り組み
神奈川県では不登校の生徒への対策として、以下のような取り組みを行っています。
- 学校・フリースクール等連携協議会
2006年、全国に先駆けて設置され、フリースクール等と連携して見学会などを実施。2024年現在、34の施設・スクールが加盟 - 不登校相談
県立総合教育センターによる不登校に関する電話、LINE等での相談 - 教育支援センター
県内33の市町村が設置する教育支援センターへ専任教員を配置
大和市の取り組み
大和市は「子育て王国 大和市」を掲げており、不登校対策を含む子育て全般に力を入れています。
- 教育支援教室「まほろば教室」
生徒の状況に応じた学習支援、カウンセリング、スポーツ・ボランティアなどの活動を行う。通室は在籍している学校での出席扱いとなる(外部リンク) - 不登校特例校「引地台中学校分教室」
2022年、県内の公立学校として初めて開校。生徒の状況に応じた特別な教育課程を編成して実施。市内在住の不登校生徒が通学可。1学年10名程度を想定(外部リンク) - 家庭子ども相談
すくすく子育て課(046-260-5618)による相談窓口
行政の支援と民間のフリースクールの違い
一般的に行政による支援と民間のフリースクールには、以下のような違いがあると言われます。
行政支援 | 民間フリースクール等 | |
運営主体 | 市町村の教育委員会など | NPO法人、民間団体、 個人など |
学校復帰 | 目指すことが多い | 必ずしも目指さない |
学習支援 | 公的な教育課程に準拠する ことが多い | 状況に応じて柔軟に対応 各校に特色がある |
対象 | 市域内の不登校生徒など 基準がある | 幅広く受け入れる傾向 |
費用 | 費用負担は少ない | 一定の利用料がかかる |
これまで、後述する「出席の扱い」について、学校との連携が取りやすい行政支援に強みがありましたが、近年はフリースクールと行政の連携も進んでいます。
フリースクールの通学に関する補助金
他の都道府県で実施されているフリースクール等の利用料の助成について、2024年現在、神奈川県としては行っていません。
しかし2023年9月、県内では鎌倉市が初めて、毎月1万円を上限にフリースクールの費用の3分の1を補助する助成制度を開始しました。
また2023年10月には不登校の児童生徒の保護者らでつくる団体が、神奈川県に対してフリースクールの利用料金への公的な支援を求める要望書を提出しており、県も支援制度を検討していることを明かしています。
フリースクールのデメリット
学習面、社会的な側面に多くのメリットがあるフリースクールですが、先述の金銭的な負担など、いくつかのデメリットもあります
- 公的な学校よりも利用料の負担が大きい
- 法的な学校としては認められていない
- 公的な学校とはカリキュラムが大きく異なり、学校復帰には向かなかったり、学習の進度が遅く、受験に不利なことも
ただしこれらのデメリットは目的に合った適切なフリースクールを選ぶことで最小限に抑えられます。フリースクールの選び方は後ほど紹介します。
フリースクールは学校として認められていない
フリースクールは法律下の学校としては認められておらず、施設を卒業しても学歴には含まれません。そのため、原則は現在の学校(母校)に在籍しながら通うことになり、母校からの卒業認定を目指すことになります。
フリースクールへの通学が出席扱いとして認められるためには、以下のような条件があります。
- 保護者と学校の間で十分な連携・協力関係が保たれていること
- 校長が適切と判断した施設であること
- 施設に通い、相談・指導を受けること
- 学習の内容が学校の教育課程に照らして適当であり、学習の評価を適切に行い本人や保護者に通知すること
参照:「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日:文部科学省
上記のように、フリースクールへの通学を出席と認めてもらうには、現在の学校長の承認が必要となり、連携が不可欠です。
フリースクールの選び方
フリースクールを選ぶ際には以下のような点を考慮して検討するとよいでしょう。
- 本人が居場所を感じられるか
- 目的に合った指導・カリキュラムを受けられるか
- 在籍中の学校と連携が取れているか(出席扱いの可否)
- 利用料(学費)やアクセス
通常の学校に通えない生徒にとって、居場所、社会とのつながりを感じられる場所であるということが、もっとも重要なポイントの1つです。スタッフとの相性もあるため、各校が実施する体験ワークショップや説明会に参加することを強くおすすめします。
またスクールに通う目的「学校復帰」「学力の向上(個別指導)」「交友関係の構築」などを明確にした上で、それぞれのスクールの特徴や強みを調べることが大切です。
先述のとおりフリースクールの通学が出席認定されるためには、在籍中の学校との連携や理解が不可欠です。学校との相談の際に、必ず確認するようにしましょう。
現状、神奈川県のほとんどのフリースクールの利用に助成は行われないため、利用料や通学の負担も考慮する必要があります。
大和市のフリースクール「SEIBISPACE_大和」の魅力
「SEIBISPACE_大和」は大和市にある、中学校への復帰から高校への進学を考えている生徒のためのフリースクールです。
市内の中学校とも連携しており、在籍中の学校の出席扱いとなるフリースクールです。
SEIBISPACE_大和 所在地:〒242-0017 神奈川県大和市大和東2-5-12小島ビル701(小田急、相鉄大和駅から徒歩5分)電話:046-244-5805設立:2024年 |
実績のある成美学園グループが運営
「SEIBISPACE_大和」は2007年に開園した関東圏で26キャンパスの通信制高校・サポート校を運営する成美学園グループによるフリースクールです。高校の教育現場で培ったノウハウとグループ内の連携を強みに、生徒の挑戦を応援します。
夢を見つけ、挑戦する生徒を応援(教育方針)
「SEIBISPACE_大和」は【自分の将来の夢を見つけたい】【自分の今ある夢に向かって挑戦したい】といった生徒の可能性を認めて、引き出し、応援することを掲げて活動しています。
具体的には午後から「夢授業」と題した、SEIBISPACE独自のカリキュラムを提供しています。各曜日で夢を叶えている専門家から様々な指導を受けられ、生徒の可能性を広げるきっかけをつくります。
▼「SEIBISPACE_大和」の夢授業
- マンガ・イラスト
基礎から専門的な技術技術をアナログからデジタルまで習得することを目指します - 音楽
ボーカル、ギター、ベース、ドラムのレッスンを、音楽界で活躍しているプロの講師から受けられます - プログラミング
ゼロからプログラマーとして必要な知識や技術を身につけるカリキュラムをオンライン学習を基準に提供しています
自分に合ったかたちで選べる3つの通学スタイル
「SEIBISPACE_大和」には希望に応じて選べる3つの通学スタイルがあります。
- エブリデイ コース
月曜日〜金曜日まで5日利用でき、規則正しい生活を送りたい人におすすめ。学習スペースとして、また、進路・就職対策などの指導も受けられます - 3DAY コース
月曜日〜金曜日のうち、3日間通学できます。登校する曜日は自分で決められ、在籍校と並行しての通学や、午後の決まった夢授業(ワークショップ)を受けたい人におすすめです - 1DAY コース
月曜日〜金曜日の決められた曜日に通学できます。エブリデイ・3DAYコースと同様の学習サポート、午後の夢授業を受けられます。
「SEIBISPACE_大和」の通学者の声
神奈川県・大和市のフリースクールに関するQA
以下では神奈川県・大和市のフリースクールを探している方に向けた、よくある疑問をまとめています。
フリースクールは希望すれば誰でも入れる?
一般的にフリースクールの入学に際して試験や必要な資格などはありません。ただし、スクールによっては年齢や居住地に制限があることもあります。
小学生・高校生もフリースクール通える?
神奈川県内には小学生や高校生を対象としたフリースクールも数多くあります。「SEIBISPACE_大和」は主に中学生への指導を行っています。
フリースクールは学校復帰を目指さなくてはいけない?
スクールや施設の方針によります。必ずしも学校復帰を目指すスクールが多いわけではありません。一方で学校復帰を目指すのであれば、大和市が運営する教育支援教室「まほろば教室」など、行政の支援も選択肢に含めるのが良いでしょう。
居住地以外の市や学区外のフリースクールに通える?
一般的にフリースクールの通学に居住地などの条件はありません。ただし、利用料金の助成を行っている都道府県、市町村では、居住地を助成の要件に定めていることがほとんどです。
発達障害向けのフリースクールはある?
神奈川県内にも発達障害の生徒の指導を積極的に行っているスクールや団体があります。
大和市で不登校やフリースクールについて相談できる場所はどこ?
大和市では「こども部 すくすく子育て課」にて、子どもに合った支援の相談を受け付けています。
- 機関名:大和市 すくすく子育て課 家庭こども相談係
- 相談場所:大和市鶴間1-31-7(保健福祉センター2F すくすく子育て課内)
- 電話番号:046-260-5618
- 受付日時:月~金曜日の8時30分~17時(祝日・振替休日・年末年始を除く)
- 詳細:外部リンク